加圧トレーニングとは?

腕と脚の付け根に専用のベルトで圧力をかけて、血流を制限して行うことで低負荷・短時間で

効果を出すことが可能な筋力トレーニングです。

血圧を測るときにバンドで腕を締め付けると思いますが、あの感覚を想像していただくと分かり

やすいかと思います。

「血を止めてトレーニングしても大丈夫?」 と言う方もいらっしゃいますが、加圧トレーニングは

専用のベルトで「適正な圧力」をかけて血流を制限しているのであって、止めているわけでは

ありませんから問題ありません。

バンドをむやみに強く締めても、緩く締めても効果がないどころか危険なので自己流では絶対

に行わないでください。加圧トレーニングは専用のベルトと適切な圧力をバンドにかけられる

指導者(加圧インストラクター)の管理の下、行う事が必要です。

加圧トレーニングの5大効果!

加圧トレーニングによってもたらされる効果の中で、代表的なものを5つ紹介します。

1. 【ダイエット効果】

加圧トレーニングを行うと、増大する成長ホルモンによって太りにくい体になります。

また、トレーニングによって筋肉が増えると、脂肪が燃焼しやすい体になります。

2. 【血行促進】

加圧と除圧を繰り返すことで、血管に弾力が蘇ります。血行がよくなり、血流量も多くなるので、

新陳代謝が活発になります。冷え性や肩こりなどの不調が改善します。

3. 【回復力アップ】

加圧トレーニングを行うと、骨折や肉離れ、ねんざなどのケガの回復が早くなるという

研究データがあります。成長ホルモンによって、筋肉や人体の修復が早まると考えられています。

4. 【筋力アップ】

軽い負担で高い効果が得られるので、トレーニングを続けやすいのが特徴です。

さらにケガなどもしにくいので、老若男女だれでも実践できます。

5. 【若返り・美肌】

加圧トレーニングをすると通常より多くの成長ホルモンが分泌されたという研究結果が出ています。

成長ホルモンは、肌のハリやツヤを取り戻し、脂肪のつきにくい体にしてくれます。

加圧トレーニングの特徴

◆ 短時間で効果がでる

 

1回の加圧トレーニングは腕10分、脚15分程度なので、全身を30分くらいで鍛えられます。通常のトレーニングで全身を加圧トレーニングと同程度のレベルになるまで行おうとすると、数時間かかってしまう事を考えれば、かなりの時間短縮が可能です。

その最大の理由は、 血液の制限から起こる筋肉内の低酸素化による『速筋繊維群の強化』です。

筋肉は主に速筋(※1)遅筋(※2)の2種類に分かれます。通常、速筋は重い負荷のトレーニングで鍛えられ、遅筋は軽い負荷のトレーニングを長時間続ける必要があるため、2つの筋肉を同時に鍛えることはできません。しかし、加圧トレーニングでは、加圧しているために血流量が充分ではなく、すぐに活動を始めた遅筋の酸素が足りなくなります。これは、大きい負荷の運動を行っているのと同じ状態を人工的につくり出しているということです。そのため、通常はなかなか活動を始めない速筋が大きい負荷を受けたと脳が錯覚して、すぐに活動を開始するよう指示を出します。ですから、加圧トレーニングでは、速筋と遅筋を同時に鍛えることができるのです。

また、通常のウエイトトレーニングでは筋肉(筋繊維)に負荷をかけて損傷させ、時間を置き回復させる事が効果を出す主なポイントですが、加圧トレーニングは体内環境を変化させる事が目的であり、筋肉の損傷は少ないので、回復にかかる時間が大幅に短縮されます。そのため短期間でも効果が出やすいのです。

 

※1 速筋

速筋は、瞬発的な収縮が可能で、大きな力を必要とする運動に適しており、無酸素運動で主に使われます。筋肥大しやすく、「筋肉を大きくしたい」「力が強くなりたい」場合は速筋を鍛える必要があります。

※2 遅筋

遅筋は、持続的な収縮が可能で、持久力が必要とする運動に適しており、有酸素運動で主に使われます。筋肥大しにくく、「筋肉を引き締めたい」「持久力をつけたい」場合は遅筋を鍛える必要があります。

◆ 軽い負荷でトレーニングができる

 

通常、筋肥大を起こすには、高重量のものを、適切な回数持ち上げる

ことが必須条件と言われています。

しかし加圧トレーニングは、極めて低負荷(最大筋力の20%~30%)

トレーニングする方法にも関わらず、高負荷(最大筋力の80%)と同等、

もしくはそれ以上の効果を得られると言われています。

それは、加圧トレーニングでは、腕の付け根や脚の付け根にベルトを

巻きますが、このとき、圧を加えて血流を制限するのは主に静脈側です。

運動動作による筋肉の収縮にともない、そのエネルギーとして使われる

糖質の分解により乳酸がつくられますが、静脈側、つまり心臓に帰る側

が狭められているため、乳酸がその場に留まりやすい状況になっています。

そのため、筋血管内の乳酸濃度が急激に高まり、筋肉は動かすことが

困難になります。

 

加圧トレーニングでは、その状態を重たい重量を持つ必要がなく、

軽い負荷でつくることができるのです。

◆ 若返りホルモン(成長ホルモン)の分泌量が増える

 

加圧トレーニングだけに限らず、全ての運動は、運動動作による筋肉の

収縮にともない、そのエネルギーとして使われる糖質の分解により乳酸

がつくられます。

乳酸の発生量が増し、血液内の乳酸濃度が増加すると、脳内のホルモン分泌部位への刺激が高まり、成長ホルモンアドレナリンアナボリックホルモン(※3)の分泌が盛んに行われます。

加圧トレーニングの加圧中は、血流制限下のため、筋血管内の乳酸濃度が急激に高まり、筋肉内の受容体(※4)を強く刺激します。この受容体からの信号が、ホルモンを分泌させる脳下垂体(※5)への作用を促して成長ホルモンなどが大量に分泌されるのです。

成長ホルモンとは人間の体内で生成されるホルモンのひとつで、一般にはヒューマングロースホルモン(略してHGH)と呼びます。成長ホルモンの効能は多くありますが、代表的なものに、

・骨や筋肉をつくる

・アンチエイジング(若返り)

・脂肪の代謝

などが挙げられます。

 

子供から大人へと成長する過程で背丈や体型が変化するのも成長ホルモンの働きによるもので、成長ホルモンは思春期には日に何度か分泌されますが、40代では、20代の頃の40%、80代では5%しか分泌されなくなります。

成長ホルモンの分泌が少なくなると筋肉や肌が衰え、脂肪がつきやすくなります。反対に成長ホルモンの分泌を促せば、若返り・アンチエイジングできるのです。

 

※3 アナボリックホルモン

タンパク質同化系ホルモン。

※4 受容体

受容体とは生物の体にあって、外界や体内からの何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のことで、レセプターともいいます。

※5 脳下垂体

脳下垂体とは、大脳の底部のほぼ正中に存在する内分泌器官。その中の前葉では、全身にあるホルモンをつくり出す器官を制御する役割を果たしています。

◆ ゴースト血管(※6)を改善すれば肩こり・腰痛・肌の老化・薄毛・冷え性などを解消できる!?

 

人間の体を循環している血液は、心臓から送り出され大動脈に入って全身に送られます。そして、全身を巡った血液は、静脈に乗って心臓へと戻っていきます。

太い動脈と静脈の両方が通る腕や脚のつけ根部分を加圧することで、心臓より上部は一時的に血流が減少した状態になります。すると、脳は危機を感じて血流を増やすよう心臓に指令を出します。その結果、血流量が増え毛細血管(※7)の隅々まで血液が行き渡り血管が拡張します。加圧と除圧の繰り返しにより毛細血管の数が増えることで血行がよくなるのです。

血流が増大する事で、血行障害が起こっている筋肉にも血液が流れ、肩こり・腰痛の改善に役立つのです。また、ケガをした箇所にも同様に血行障害が起こっている場合が多いので、早期回復にも役立ちます。

また、血管は加齢によって硬くなり、血液を送る力が弱くなってきます。特に、血管の最内層にある血管内皮細胞は血管の健康状態を維持するのに非常に重要な役割を果たしています。血管内皮細胞は一酸化窒素(NO)(※8)を生成し、血管壁の収縮・弛緩(血管の硬さ・やわらかさ)をはじめとして、血管壁への炎症細胞などの調節を行っています。

加圧トレーニングを継続的に行うと、この一酸化窒素(NO)が分泌されるようになり、血管内皮細胞が若返り、増加するという臨床研究データが出ています。

毛細血管を拡張し、血管内皮の柔軟性を向上することで、血液の運搬能力が向上し、血液が運んでいる『熱』『酸素』『栄養』その他免疫系の物質が、スムーズに全身(末端まで)に行き渡ることで、冷えや浮腫、コリなどにも加圧トレーニングが効果的なのです。

 

※6 ゴースト血管

ゴースト血管とは、カラダに張り巡らされた「毛細血管」が

破壊されて、機能されなくなった状態をいいます。

血液が流れなくなったことで、ゴーストのように消えて見える

ことから『ゴースト血管』と呼ばれます。

毛細血管は、カラダの隅々まで張り巡らされており、酸素と

栄養を細胞に運び、老廃物を戻すという働きを持っています。

血管がゴースト化すると体の細胞に酸素と栄養が行き渡ら

なくなるので、細胞の破壊がおこります。

したがって、以下のような症状が現れるとされます。

・しみ、しわ、抜け毛

・心筋梗塞

・冷え性

・むくみ

・がん

・白内障

・肩こり

特に、ゴースト化した血管には「炎症」も同時に起こりやすく、

がんが発生しやすい環境になってしまうそうです。

※7 毛細血管

毛細血管(もうさいけっかん)とは、動脈から静脈へと変わる部分の極めて小さい血管を指します。動脈からの酸素や栄養を組織に与え、組織から炭酸ガス・老廃物を受け入れて静脈へ送っているのです。

※8 一酸化窒素(NO)

一酸化窒素(いっさんかちっそ)とは、体内で合成され様々な機能を持つ窒素化合物の一種。血管内皮細胞が血管を拡張させるための作動物質の1つと考えられています。

成長ホルモンの分泌により脂肪の燃焼や肌の若返り、血行障害による肩こり・腰痛などの改善が見られ、しかも1回30分の短時間、週に1回でも効果的なトレーニング法が加圧トレーニングです。

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