免疫力を高める|睡眠
主に、顆粒球は交感神経に支配されていて、交感神経が優位のときに活発に生成されます。リンパ球は副交感神経に支配されてい流ので、副交感神経が優位のときに活発に生成されます。 ですから、交感神経と副交感神経のバランスが整っていれば、細菌にもウイルスにも強い身体が作れますが、十分な睡眠をとっていないと副交感神経が充分に働かず、リンパ球の働きが低下します。つまり、ウイルス性の病気を発症しやすくなってしまいます。
免疫と自律神経の関係性は、これだけではありません。血管を拡張させたり、反対に収縮させたり、血液の流れを司るのも自律神経の仕事です。 免疫機能を担う白血球は、血液に含まれる細胞成分ですから、体内に張り巡らされた血管を通り、血流にのって全身に行き渡ります。しかし睡眠不足の状態では、副交感神経が優位に働く時間が足りず、自律神経が乱れてしまいます。すると末梢への血流が悪くなり、白血球の流れも滞ることになります。その結果、細菌やウイルスの存在する場所に白血球が行き渡りにくくなり、免疫力を発揮しづらくなります。
免疫記憶で活躍するのは主に『T細胞』という免疫細胞で、T細胞が1度侵入した病原体を認識し、排除することで再度の侵入を防いでいます。睡眠を十分に取ると、T細胞の記憶の持続期間が長くなると言われています。
寝る前に飲酒やカフェインの摂取、喫煙をしないことは、睡眠の質、ひいては免疫力を高める上で無視できません。これらはそれぞれ覚醒作用を持ち、交感神経が副交感神経よりも優位になるため、体が休まらなくなってしまいます。また、頻尿になる恐れがあり、深い眠りについていたとしても途中で起きてしまう可能性が高まります。
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