型にはめる。型にはめない。
生理的湾曲(脊柱のS字カーブ)、骨盤の前後傾、肩甲骨の内外転と上下方、肩峰の高低、下腿の短長、筋腹の大きさ、筋出力の差。などなど、キリが無い程様々です。
一般的にはこれらのバランスを前後左右均等に整えることが身体にとって良いとされています。
まず前提として、1日を通した日常生活で前後左右均等に使いながら過ごす事は不可能です。必ず一定の部位を多く使ったり使わなかったりする場面があります。
不調が出る程過度に前後左右のバランスが崩れるのは問題ですが、そうでなければ、その人が生活しやすすい、動きやすい身体のバランスになっているので、無理に矯正する必要は無いと思います。
良い意味で身体のバランスが崩れています。言い方を変えれば、そのバランスが崩れた状態が、その人にとってはバランスがとれた状態と言えます。
これはもう完全に個人差があるので、どの状態が良いバランスかは一概には言えません。
競技をやっている方はより顕著で、バランス整えすぎる事でパフォーマンスが低下してしまう可能性があります。
ですから、身体を良い状態にしようと思ったら、その人の身体だけを見ないで、その人自身をよく見ます。背景にある生活を見ます。
この生活スタイルならこのバランスの状態がベストというのを探します。生活が変わればベストな状態も変わります。
必ずしも型にはめる事が良いとは限りません。しかし、型にはめた方が良いこともあります。その人自身のそのものを見極める事が重要です。
