晩秋、乾燥から肺を守る
11月も今日で15日、月の半分になりました。 ・・・ということは、今年もあと1ケ月半で終わりです!?
今年は気候変動が激しくて、最近ようやく落ちついて、紅葉も楽しめそうな雰囲気になってきましたが、あと半月もしたら一瞬でクリスマスカラーになっちゃいますね。
東洋医学でも、秋は『燥邪』(乾燥)が身体に悪さをする季節で、特に『肺』に注意が必要です。
肺が燥邪の影響を受けると、のどや鼻の乾燥、乾いた咳、粘りのある痰、口の渇きといった呼吸器のトラブルのほか、皮膚の乾燥やかゆみを感じたり、体内の潤い不足から便秘しやすくなったりすることもあります。 このような症状を感じたら、身体が燥邪の影響を受けているサインです。
潤いを好み、乾燥を嫌う『喜潤悪燥』という肺の特徴を考え、日頃の養生で身体の中から潤いを補い、早めに改善するよう心がけましょう。
大根、レンコン、山芋、ナシ、白キクラゲ、白ゴマなどの『白い食材』は、体を潤す働きのものが多いのでお薦めです。
また、栄養学的に粘膜を強くするのは、ビタミンAやカロテンです。
色の濃い野菜や果物を意識的に取って、体の内側から強くしていきましょう。
他にも、ネギ・ニンニク・生姜・胡椒・唐辛子・わさび・ニラなどの『辛味の食べ物』には、乾燥や気温の低下で働きの弱った
辛味の食べ物には、気や血の流れを促進し、発汗・発散の作用があります。
特に『肺気の巡りを活発に』してくれるので、肺の機能が低下し風邪を引きやすい季節に、風邪の初期症状や食欲不振に効果を発揮してくれるのが辛い食べ物になります。
でも、辛味を多く食べ過ぎると『大腸』に負担がかかり、逆に大腸が乾燥してしまうので、食べ過ぎには注意ですよ。
