ビタミンとミネラル2
前回は炭水化物 脂肪 タンパク質の働きと、ビタミンとミネラルがないと最大限働けないというところまで書きました。
例えば、炭水化物はビタミンB1が無いと代謝がスタートしません。ビタミンB1が不足するとエネルギー代謝の効率が悪くなります。
脳のエネルギー源は炭水化物ですから、ビタミンB1が不足すると脳が十分に働かなくなります。
その為、物忘れ、イライラする、怒りっぽい、食後に眠くなる、情緒不安定などか起こるとも言われています。
エネルギーを作り出す過程では、ビタミンB1だけではなく、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、葉酸などなビタミンB群に加えて、マグネシウム、亜鉛、マンガンなどのミネラルが必要です。
これらの栄養素が一つでも欠けると、代謝が十分に行われません。
実際に日本やアメリカで、ビタミンやミネラルが不足すると脳にどう影響が出るかを、中学生ぐらいの子供達を調査したデータがあります。
詳しい調査内容はここでは割愛しますが、結果としては、ビタミンやミネラルが不足している子供ほど、根気が無く飽きやすい、怒りやすいという結果になりました。
アメリカでは少年院で調査したデータがありますが、ビタミンとミネラルが十分に取れる食事に変えたところ、2〜3週間で性格が穏やかになったという結果が出ています。
これらは子供についての調査結果ですが、もちろん大人にも当てはまります。
栄養素は人間の身体を作りますが、それは筋肉や骨や内臓だけではなく、脳や心にも影響があります。外面と内面を含め、人間そのものに影響があるわけです。
ついつい見落としがちになるビタミンとミネラルですが、実は身体の決め手になります。
ビタミンとミネラル、更に見落としがちになるのはミネラルではないでしょうか?
このミネラル、身体の構成成分としてはごく僅かなのですが、ものすごく重要な働きを持っています。身体にとって根本的に必要となります。
次回はものすごく見落としがちだけど、とても重要なミネラル。これについて書こう思います。
