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食養生 2

こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。

今日は蒸し暑いですね。

去年は梅雨時期に雨が降らず真夏日が続いて、夏に長雨になるという異常気象でしたが、今年は梅雨にちゃんと雨が降ってくれるといいですね。

さて今日は、前回の『食養生・四気』に続いて、『五味』についてご紹介したいと思います。

五味とは、食材の味覚や働きから割り出したもので、味が違えばその食材のもつ働きも変わります。また、五味は身体の五臓にそれぞれ対応しています。

肝:酸(すっぱい)  心:苦(にがい)  脾:甘(あまい)  肺:辛(からい)  腎:鹹(塩からい)

肝が弱っているときは、身体が酸っぱい味を求め、酸味が肝を栄養します。また、脾が弱っている人は、酸っぱいものをとり過ぎてはいけないといわれています。

働きは、筋肉などを引き締める収斂作用(しゅうれんさよう)というものがあり、体液などが漏れるのを抑えて、引き締める作用があります。

汗どめ、下痢、頻尿などに用いることができます。

食材としては、酢・トマト・ミカン・レモン・リンゴ・ウメ・スモモ・ビワ・モモ・キンカン・ブリなどです。

心が弱っているときは、身体が苦い味を求め、苦味が心を栄養します。また、肺が弱っている人は、苦いものをとり過ぎてはいけないといわれています。

働きは、余分な熱や毒をとって炎症を抑えたり、湿気を取って乾燥させたり、便通作用があります。

ジュクジュクした肌の疾患や、おりもの、夏バテ、便秘を解消させることに用いることができます。

食材としては、茶・レタス・クワイ・ミョウガ・シュンギク・ギンナン・ウド・フキなどです。

脾が弱っているときは、身体が甘い味を求め、甘味が脾を栄養します。また、腎が弱っている人は、甘いものをとり過ぎてはいけないといわれています。

働きは、血液などの栄養成分や気を補給し、疲れを取ったり、痛みを和らげる作用があります。

疲労や虚弱体質、緊張を緩め痛みをとったり、滋養強壮などに用いることができます。

食材としては、砂糖・ホウレンソウ・ハクサイ・ゴボウ・キュウリ・ナス・タケノコ・セロリ・バナナ・スイカ・柿・小麦・ハモ・牡蠣・コンニャク・豆腐・キャベツ・ジャガイモ・サツマイモ・ヤマノイモ・レンコン・トウモロコシ・エンドウマメ・カツオ・カレイ・ウナギ・タイ・卵・ソバ・シイタケ・牛乳・大豆・ゴマ・カボチャ・アジ・マグロ・サケ・エビ・牛肉・鶏肉・米・サクランボなどです。

肺が弱っているときは、身体が辛い味を求め、辛味が肺を栄養します。また、肝が弱っている人は、辛いものをとり過ぎてはいけないといわれています。

働きは、カラダを温めて気や血行を促進し、発汗させる作用があります。

風邪の症状や、冷え性、冷えからくる痛みに用いることができます。

食材としては、トウガラシ・サンショウ・コショウ・ダイコン・サトイモ・アブラナ・ニンジン・シソ・パセリ・ネギ・タマネギ・ニンニク・ショウガなどです。

腎が弱っているときは、身体が塩からい味を求め、鹹味が腎を栄養します。また、心が弱っている人は、塩からいものをとり過ぎてはいけないといわれています。

働きは、硬いものや固まりをやわらかくしたりなど、物を軟らげる作用があります。

排泄を促し便通をよくする、リンパ腺腫、筋肉や皮膚のしこり、便秘を解消させることに用いることができます。

食材としては、塩・アサリ・シジミ・ハマグリ・コンブ・ヒジキ・ノリ・カニ・アシタバ・オオムギ・アワビ・クラゲ・クリなどです。

何をするにもカラダが資本です。

そのカラダを作るものは、毎日の食事。

運動もして欲しいですが、毎日の食事に少しでも気をつけていただくだけで、カラダは変わっていきますから、その参考になれば幸いです。

東洋医学 鍼灸 食事 健康

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