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『気』『血』『水』からみる肥満のタイプ

こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。

毎週ブログを書かせていただいていますが、基本的に毎週水曜日が僕、金曜日がチーフトレーナーの大橋が書いています。

そして、今日も書いているのですが、今週の水曜日も雨…。

僕の記憶が正しければ、4月以降今日までで、水曜日に雨が降らなかったのは1回しかありません。

これから関東地方も梅雨に入りますが、ますます水曜日に雨の降らない日がなくなりそうです。

さて今日は、前回お話しした『気』『血』『水』、そこからみる『肥満』について少しご紹介したいと思います。

東洋医学では、体の中に『気』『血』『水』というエネルギーがバランスよく流れ、相互に作用しながら体内を循環していると考えます。このバランスが、不規則な生活や過食、運動不足などにより崩れると、体にさまざまな不調が現れる可能性があります。

気・血・水のうち、特に何のバランスが崩れたかによって、大きく4つのタイプに分けられます。

気虚(ききょ) タイプ

気滞(きたい) タイプ

湿熱(しつねつ)タイプ

瘀血(おけつ) タイプ

気虚タイプ

このタイプの特徴は、

あまり食べないのに太る

下半身太り

このタイプの人はダイエット願望が強く、余り食べないという人に良く見かけられるタイプです。食べる量が少ないため、『気』が弱くなり、エネルギー不足、疲れやすい、体力・筋力の不足が起こります。また、筋肉が少ないので基礎代謝も低く、体脂肪がなかなか燃焼してくれず、食べたものがそのまま体脂肪となってしまうので、食べる量は少ないのに、太りやすい体質になってしまいます。

お尻が下がって下腹が出てしまうポッコリ型なのも、筋肉の不足のために身体のラインを支えきれなくなっているためです。このタイプは筋肉と脂肪が混ざり合っている霜降り状態なので、年齢を重ねるとタルみが目立つようになります。

疲れやすく、カゼをひきやすいのも『気』が弱くなりエネルギーが不足しているのが原因。女性では、生理が止まったり、不正出血しやすいという症状が見られることもあります。太るから食べない、食べないから気虚になる、という悪循環に陥っていることも考えられます。

このタイプはもともとエネルギーが不足してしまっているので、食べる量を減らしてエネルギーを減らしたり、運動してエネルギーを消費すると、その傾向が強くなり、ますます痩せにくい体質になっていき、体調も悪くなっていきます。なので、悪循環を終わらせるためには、エネルギーをしっかり作ることです。

東洋医学では、エネルギーは朝作られると考えられていますので、しっかり目を覚まして朝食を摂るようにしましょう。また、睡眠もエネルギーの補充には重要なので、早寝早起きが効果的なダイエット方法になると思います。

食事は身体を冷やすものを避けて、温かいものや体を温める食材を中心に摂り、基本は野菜を中心に、お肉や魚も適量摂る和食がいいかと思います。チョコレートなどの甘いもの、唐辛子などの刺激の強いものは避けましょう。

運動は、激しい運動は気虚を助長し、エネルギーの消耗を招き、筋力を落としてしまいます。ウォーキングやヨガ、太極拳など軽い運動から始めた方がいいでしょう。

気虚タイプの特徴

・食欲があまりない ・食べる量が少ない ・下腹が出ている ・お尻が下がっている 

・運動が苦手 ・疲れやすく体力がない ・風邪をひきやすい ・胃腸が弱く下痢がち 

・お腹に力が入らず便秘気味 など

気滞(きたい)タイプ

このタイプの特徴は、

ストレスが多くて体重の増減が激しい

むくみがひどい

このタイプの人は、生活のリズムが不規則だったり、仕事が忙しい、生活環境に悩みがあるなど、何らかのストレスを抱えている人に多く見受けられるタイプです。

心の不安定から『気』の流れが悪くなり、エネルギーの巡りが悪くなって、水の流れの滞りが起きます。そのため、身体が張ったり、膨らんだように太ってしまったり、むくんだりしてしまいます。

精神状態にムラがある方もこのタイプには多いので、流行りのダイエットに手を出してはすぐに飽きてしまい結果が出なかったり、思い込みが激しく、ちょっとした体重の増加で過激なダイエットに走りがちです。

食べることを我慢しても、またこれがストレスの原因となり悪循環です。さらにひどくなってしまうと、拒食症や過食症、心身症など心の病を招くことにもなりかねないので、ダイエット方法には注意が必要なタイプです。

このタイプの人は、我慢は禁物です。過度に食事量を減らしたり、毎日同じものを食べ続けるなどは、一番むいていない方法なので、自分の好きなものをいろいろ組み合わせて、バランスよく食べましょう。

エネルギーの巡りを良くするには、香りのよいものが効果的なので、香味野菜、かんきつ類などがオススメです。東洋医学では、『肝』がストレスに関連しているので、酸っぱいものもいいです。あまり熱になるもの、身体を温めるものよりも、平性、涼性のもがオススメです。

『気』の流れをよくするために、運動量は少し多めが良いです。たっぷりと汗を流すこともストレス解消につながります。

飽きっぽい人が多いので、自分が本当に楽しいと思えるものを探してください。

気滞タイプの特徴

・食べ物の好き嫌いが多い ・生活や食事が不規則になりがち 

・食欲や食べる量、気持ちにムラがある ・お腹を中心に全体的に太っている 

・身体が張ったり膨らんだように太る ・むくみやすい ・ストレスが多い 

・思い込みが激しい ・タバコ、酒、コーヒーなどの刺激物が好き など

ちょっと長くなりましたので、残りの2つは次回ご紹介します。

東洋医学 気 血 津液 鍼灸 食事 健康

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