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熱中症 熱射病と体温

こんにちは。チーフトレーナーの大橋です。

今週半ばから多少暑さは緩みましたが、まだまだ油断は禁物。熱中症には気をつけなければいけません。

熱中症といのは総称で、症状や重症度により種類があります。

その種類は、

熱失神

熱痙攣

熱疲労

熱射病

主に以上の4種類があります。

その中でも今回は、1番重症で死の危険がある熱射病について説明したいと思います。

まず熱射病とはどんな症状か。

その特徴は、神経、精神の障害。深部体温40.5度以上というのが特徴として挙げられます。

深部体温40.5度以上が続くと、全身の炎症反応から多臓器不全に繋がり、最悪は死に至ります。

その為、熱射病になった場合には少しでも早く体温を下げる事が最重要です。

この少しでも早くがどれくらいかというと、熱射病になってから30分以内に深部体温を38.9度以下に下げる事が重要という指標があります。

熱射病の基準が40.5度ですから、30分の間で、『40.5度−38.9度=1.6℃』は最低でも下げる必要があります。

これを分単位で考えると、「1分で0.05℃」以上の深部体温を下げなければいけません。

深部体温を下げるには身体を冷やす事が何より有効なのですが、よく一般的に言われる首、脇の下、鼠径部を冷やす方法、これ実は、身体を冷やすスピードとしては殆ど効果がありません。

むしろ熱射病の対応としては遅すぎるので不向きです。

ただ、軽度の熱中症としては多少効果はあり、予防としてはとても良いと思います。

ではどうしたらいいのか。とにかく早く全身を冷やすです。

論文のデータとしては、水温2度の氷水に全身をつける事が最も有効とありますが、全ての現場でそれをすぐに行うのはなかなか困難だと思います。

ただしかし、出来るだけそれに近い対策が取れるような準備は何かしら出来るはずです。

家庭用のビニールプールを用意しておけば、すぐに水を溜めて全身を冷やす事が出

来ます。

それも難しければ、氷嚢を普段からたくさん準備しておき、いざという時は首や脇の下や鼠径部だけではなく、とにかく全身に当てて冷やす事が出来ます。

水道水とホースなどがあれば、全身に水をかけ続ける事が出来ます。

※水道水は環境下により15度〜20度ぐらいなので、氷嚢と組み合わせられると良いです。

知識を持ち考える事が出来れば、対策はいくらでも出来るはずです。

とにかくポイントは、出来る限りの早く全身を冷やす!これのみです!

今年は異常なまでの暑さですが、知識を持ち、予防と対策が練れれば、楽しい夏を満喫出来るはずです!

ですので、ちょっと熱中症シリーズ続けたいと思います。

熱中症 熱射病 体温

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