金刀比羅参り
こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。
関東地方では、今夜から明日午前中にかけて台風が通過する見込みという予報ですので、皆さん帰宅時は気をつけてお帰りください。
実は、先週1日から6日まで夏休みをいただき、四国周遊の旅行に行ってきました。
その2日目に、香川県にある金刀比羅宮(こんぴらぐう)を参拝してきたのですが、ここで有名なお土産が『灸まん』というお灸の形を模した饅頭です。
そこで今日は、金刀比羅さんと灸まんについてちょっと書いてみたいと思います。
金刀比羅宮は香川県琴平町の象頭山(ぞうずさん)中腹に鎮座する神社で、『こんぴらさん』の愛称で有名です。 全国にある金刀比羅神社・琴平神社・金比羅神社の総本宮で、とても長く続く参道の石段などでも有名で、参道口から御本宮まで785段、奥社まで登ると1368段もあるそうです。
もちろん奥社まで登りましたが、段数までは数えていなかったので、感覚的にはもっとあった感じです。
金刀比羅宮は、大物主(おおものぬし)という海上や医薬・技芸の神様が祀られていて、『こんぴら』という言葉の語源がサンスクリット語の『クンビーラ』(ワニの姿をした水神)だそうです。 海上交通の守り神として信仰されており、境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られます。
以前は、金刀比羅宮と倉敷市にある由加山(蓮台寺、由加神社本宮)の両方を参拝する両参りという習慣があったといわれています。
江戸時代、参拝の旅は長旅で大変だったので、他の人に代理参拝を依頼することもたくさんあったそうです。 代理参拝を依頼されたのは人ばかりではなく、飼い主に代わって犬が「こんぴらさん」に代理参拝することもあったそうです。(真偽不明) このような犬を『こんぴら狗』(いぬ)と呼んだそうで、参道の途中に居ました。
お灸は、参拝の長旅で疲れた足を回復させるために行っていました。
江戸時代、天保年間に江戸の小金井小次郎という侠客が麻田屋という旅籠に泊まり、そこの女中衆に当時麻田屋の名物として知れ渡っていた『金毘羅灸』を据えるよう所望しました。
麻田屋の六代目の主人が屋号を『石段や』とし、旅籠より茶店に商売替えをする際、この逸話を元にお灸の形をした饅頭を創始したのが『灸まん』の始まりだそうです。
今回の旅行で、金刀比羅参りは非常に印象深く、天気が良くて気温が高かったので、汗ダクダクで大変でしたが、登ったときの達成感は心地よかったです。
