お盆ですね
しっかりリフレッシュ&家族サービスをして、今年残りの後半戦頑張っていきましょう!
ということで、今日は『お盆』について少し触れてみたいと思います。
お盆とは、仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)であると解釈される場合もありますが、実は本当の所はよく分からないそうです。そもそも仏教には祖先の霊がお盆に帰って来るという思想がないとのこと。 日本のお盆は、祖先崇拝や民俗信仰の御霊祭に仏教の盂蘭盆会が融合して出来たもののようです。
お盆は日本の風習ですが、他にも色々なことが融合しているようです。 旧暦ではお盆の入りの数日前に『七夕』があります。
七夕では年に一度の彦星と織姫の再会ですが、お盆は祖先の霊との再会であり、遠い所に離れて暮らす人々との再会でもあります。更に七夕で飾られる笹は、祖先の霊が宿る依り代(よりしろ)と考えられています。 七夕で願いを書く五色の短冊は陰陽五行論の五行の色ですし、京都の大文字の送り火は、元々は大の字ではなく☆型であり、五行を現していたといいます。
日本以外でもお盆というか盂蘭盆会は行われていて、香港では別名『鬼節』というそうで、この日は、閻魔大王が冥界の門を開け、冥土の鬼の魂がこの世に出てくるという伝説があるからだそうです。
さらに中国の『鬼節』の鬼は、亡くなった人を意味したりもするそうです。
亡くなったことを『鬼籍に入る』ともいいますが、鬼という文字の感覚が、日本と中国では違うようです。
鬼というと、僕は『桃太郎』がパッと思い浮かぶのですが、面白い話があって、桃太郎伝説で有名な県といえば岡山県ですが、岡山県の桃太郎の鬼は温羅(うら|おんら)というそうです。
この温羅(うら|おんら)と盂蘭盆会の『うら』が実は同じ意味を持っているのではないかという考え方があるそうです。
今の岡山県は昔『吉備』と呼ばれていて、優れた製鉄技術と瀬戸内海という地の利を生かした強大な国でしたが、最後には大和国に従ったそうです。
この吉備の国は大和国と連合して、出雲を攻めたそうですが、出雲の国もまた大きな勢力であり、『黄泉の国』がある土地といわれていました。つまり出雲は、『鬼』のいる土地になります。
おとぎ話なので、いろいろな解釈がされていいと思いますが、こんな解釈もあると思うと面白いですよね。
