東洋医学からみる6つの体質 6
元々、季節の変わり目には体調を崩す方が多くなりますが、今年は例年以上に多く感じます。
気候が落ち着いてくれば、体調も復調してくると思いますので、それまでいつも以上に体をいたわってあげて下さいね。
さて今日は、東洋医学からみる6つの体質の最後、『痰湿』(たんしつ)について書いていきたいと思います。
このタイプの特徴は、肥満体・血中コレステロールや中性脂肪が多い・痰が多いなどです。
水は流れが滞ると、濁ってきます。体の中でも水分代謝が悪いと、余分な水分や脂肪分が溜まった「痰湿」の状態になり、ニキビ・吹出物・痰・おりものや、時には軟便・下痢になって体の外に出そうとします。
痰湿タイプの人は、暴飲暴食、脂っこいものや甘いものの取り過ぎ、運動不足の傾向があり、肥満や高脂血症になりやすいです。酷くなると、動脈硬化・狭心症・脳梗塞になるケースもあります。
そのほか、頭が重い・体がだるい・吐き気やめまいが出やすいなどの症状が出ることもあります。
玄米・はと麦・海藻・きのこ・たけのこ・根菜・アスパラガス・かぼちゃ・こんにゃく・緑豆・バナナ・烏龍茶・プーアール茶など
肉類・卵黄・魚卵・脂っぽいもの・味の濃いもの・炭酸飲料などは控えた方がいいでしょう。
6回にわたりご紹介してきましたが、最初にもいった通り、ずっと同じタイプでいるわけでは無いですし、中には2つのタイプを併せ持った人もいるので、自分はこれだけを気をつけていればいいという訳ではありません。
「健康」を維持・継続して行くには、運動、休養、そして栄養のバランスが大切です。
「これだけ」ではなく、バランスの良い食生活・生活習慣を心がけて下さい。
