運動と脳の関係3
前回は主に運動というものが脳にどう影響するかを書きました。今回はその運動の具体例を説明していきますが、その前に一応おさらいと補足です。
運動が脳にもたらす効果として、気持ちが良くなり、頭がスッキリし、注意力が高まり、やる気が出てきます。
次に新しい情報を記憶するニューロンどうしの結びつきを準備して促進します。同時に肥料となるBDNFが分泌されます。
そして海馬の幹細胞から新しいニューロンが成長するのを促します。
ここからは補足で、上記のメカニズムが行われるのには、成長因子というホルモンが必要となります。
このホルモンがメカニズムの働きを細胞レベルで助けてくれるのですが、運動中はその働きがより顕著になるというわけです。
細胞やホルモンや成長因子はその場に発生するだけでは効果はありません。血流に乗って必要な場所に流れていかなくてはいけません。
その血流を良くするには筋肉の収縮が必要で、筋肉の収縮には運動が最適という事に繋がります。
さておさらいと補足が長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
まず運動強度としては最大心拍数が60%〜70%程度の運動強度。
それと複雑な動きかつ、新しい動きがある運動が良いとされています。
この2つを合わせた、心血管系と脳を同時に酷使する運動が最適と言えます。
つまり自分にとって新鮮な運動で、日常生活では無いレベルの息があがる運動を行う事です。
さて、皆さんお気付きのように、運動の具体例を説明するといいつつも、具体例がありません。。。
そう。そうなんです!どの運動をどの程度行うと良いという研究がまだ進んでいないのです。。。
小さい規模の研究はあるようですが、核心に迫るような研究はまだ進んでいないようです。
その前段階として、脳の反応や仕組みについての研究がまだメインとして行われています。
ま〜早い話、自分がした事のない運動を一生懸命行えば何でもOKです。運動が脳に良いという事は研究でハッキリしてますからね。期間は新陳代謝のサイクルを考えれば最低3ヶ月以上が良いかと。
もう年末、もうすぐ新年など関係なく、思い立ったが吉日。是非今すぐにでも新しい運動を始め、脳をどんどん成長させましょう!
