大寒
今、日本は『大寒』(だいかん)という1年で一番寒い時期です。
TVのお天気キャスターが、この時期になると、大寒にちなんだ行事などを紹介したりしますね。
大寒は、毎年1月20日頃、または、1月20日から次の節気である『立春』までの期間をいいます。
暦の上では、1月20日からが一年で最も寒い時期ということになりますが、実際には一週間後の1月26日〜2月4日までに最低気温を更新することが多く、若干のズレがあります。
なぜズレがあるのかというと、大寒とは『二十四節気』の1つで、二十四節気は古代中国で作られた農業を指導するために作られた暦です。春秋戦国時代も黄河流域で作られたちいわれています。
大寒には、『冷気が極まって、最も寒さがつのる時期』という意味があります。
なので、その寒さを利用して味噌や醤油、日本酒などの仕込みが始まるのが大寒の時期です。
気温が低いこの時期の水は雑菌が少ないと言われているため、長期保存の必要なこれらの仕込みに大寒の時期の水を使うそうです。
また、氷点下の気温の中、薄着もしくはふんどし一枚の姿で川や海に入る人の姿を、ニュースなどで見たことがある方も多いと思いますが、あれは寒稽古や寒修行と呼ばれる神事です。
極寒に耐えうる強靭な肉体を養うのが目的なだけではなく、己を限界まで追い込むことでいかなる苦境にも耐えられる強い精神力を養うのが目的と言われています。
とはいえ、現代ではこの時期にインフルエンザなどの病気が流行したり、受験で体調を崩すわけには行かない人たちが大勢います。
大寒の時期の食べ物には、どんなものがあるのかというと、『大寒卵』(だいかんたまご)を思い浮かべる人も多いかもしれません。
この大寒卵とは、大寒の日に生まれた卵のことで、『体が丈夫になる』『金運が上がる』と言われています。(寒の内・寒中に産まれた卵は『寒卵』(かんたまご)と呼ばれています。)
この寒い時期、ニワトリはあまり卵を産まない時期でした。そのため、生まれた卵には、価値があり、栄養が豊富に詰まっていると考えられ、縁起物としていたようです。
小松菜、ごぼう、大根、水菜、金柑、牡蠣、たら、ぶり、わかさぎ
日本の暦には、このように季節ごとに、その時期を感じさせる行事が多々あります。
それらは、昔から伝わる日本の伝統で、仮に現代の気候や習慣と多少そぐわなくなっても続いてきたものです。
