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子供の骨、運動能力と、大人の体力

こんにちは。チーフトレーナーの大橋です。

先週に引き続き、またまた気になるニュース記事を発見しました。

子供が50メートル走で骨折、片足で立てず...という記事です。

この50メートル走で骨折というのは中学生の話で、転んで骨折したわけではなく、走ってる最中に股関節が剥離骨折をしてしまったそうです。

この他に小学校では、雑巾がけで腕を骨折、跳び箱に手をついた際に骨折など、日常動作や軽い運動での骨折が目立ってきているそうです。

また、上手くしゃがめない、片足立ちでふらつくなど、自分の身体を上手くコントロール出来ない子供も増えてきています。

日本スポーツ振興センターによる調べで、負傷・疾病における種類別発生割合は、骨折が2001年から2017年までを比べて、小学校で4.4ポイント、中学校で2.4ポイント増加しています。

この見解として、日本体育大学の野井 真吾教授によると、幼児期の身体を使った遊びが大切だと言っています。

簡単に骨が折れてしまうのは、昔の子供と比べて今の子供の骨が弱くなっているのが一因だと考えられています。

骨は古くなった組織の破壊と新たに形成するというサイクルを繰り返して強くなります。その為のスイッチとして、強い負荷をかける動きが必要となります。

幼児期で言えば、外を走り回り、跳んだり跳ねたりする事で骨に負荷がかかり、骨は負荷に耐えれるように新しく形成されていきます。

自分の身体を上手く使えない子が増えているといのは、1964年から全国で行われているスポーツテストの記録にもあらわれているようで、垂直跳びや握力などの体力を示す項目は横ばいで、走り幅跳びやハンドボール投げなどの運動能力は著しく低下をしています。

つまり、体力はあるけれども、その力を上手く組み合わせて使えない子供が増えたと考えられます。

骨が弱くなっている状態で、身体が上手く使えず無理な動きをする事で、より骨折のリスクが高まります。

とま〜色々と分析されていますが、要は子供の時の外遊びが足りないという話です。

そうは言っても遊ぶ場所が減ってきている、公園での遊びの規制が強すぎるという話もよく聞きます。

しかしこれは所詮大人の言い訳かなと...。私個人の考えですが。

つい最近息子たちやその友達たちと公園で遊んで思った事ですが、子供たちはどんな場所であろうと全力で遊びます。そこが狭かろうが広かろうが関係ありません。

仮に遊び慣れていなくて、遊び方がわからないとしても、最初大人が一緒に駆けっこや鬼ごっこなど、単純な遊びでも一緒にしていると、子供たちは気分が高まり自分たちで工夫して遊ぶようになります。

跳んだり跳ねたり、ダッシュしたり回ったり、しゃがんだり登ったり、掘ったり埋めたりと、充分に骨の強度を高め、運動能力が高まるありとあらゆる動きをします。

こちらが感心するほど全力で遊んでいました。

大人の体力低下により、子供と一緒に遊べる大人、子供に遊びを提供出来る大人が少なくなっている事が、子供の能力の低下に大きく関わっている要因だと思っています。

これはあくまでも個人的な考えであり、何かしら統計データを取ったわけではありません。個人的な考え、感覚レベルの話です。

なので、きちんと調べたら大人の体力と子供の能力に因果関係は何も無いかもしれません。

しかし、関係がないとは言い切れませんし、関係があるかもしれないと思い、そう考える事で自分や子供たちのことを見つめ直し、何かの変わるキッカケになれば良いなと思っています。

子供は大人から受ける影響が大きいというのは事実なはずです。

活力溢れる大人が増える事で、活力溢れた元気で逞しい子供が増えると信じています。

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