今年の干支『子年』について
2020年、令和最初の成人、東京オリンピックの年の成人、十二支最初の子の成人と、いろいろ肩書きをつけることができる年に成人を迎えられることはラッキーな気がします。
今回は、今年の干支でもある『子年』について、少し書いて見たいと思います。
干支は『干』と『支』が元々は別の言葉で、その2つがくっついて『干支』と呼ばれるようになりました。
正しくは『十干十二支』(じっかんじゅうにし)といいます。 通常僕たちが干支だと思っている子から亥は、本来は『十二支』と呼ばれるものです。
『十干』とは、古代中国で考えられた思想から作られたもので、陰陽五行説と深く結びついています。
日常では音読み(こう・おつ・へい・てい)で、干支では訓読み(きのえ・きのと・ひのえ・ひのと)で使われることが多いです。
日本で十二支といえば、ネズミ、ウシ、トラなどの12の動物を連想すると思いますが、実は元々は十二支に動物の意味はありませんでした。
この十二支と十干を組み合わせて出来た『十干十二支』の60種類が『干支』と言われています。
十二支だけだと12年で一周しますが、本来の干支という意味でいくと60年で一周となります。
ということは、自分が生まれた年の干支と同じ干支が来るのは60年に一度。
つまり、還暦を迎える年は、自分が生まれた年の干支を再び迎える年になるわけです。
それでは、今年『子年』は十干十二支では何かとういと、『庚子』(かのえね)です。
どんな意味があるのかというと、元々ねずみ年の子は、『子=孳』(し:ふえる・しげるの意味)で、新しい生命が種子の中で活動し始める様子を表すものでした。
去年の亥年では『植物の生命の力が種子の中に閉じ込められている状態』。そこから子年の『新しい命が植物の種子の中に生まれた状態』となるので、『何かが始まり、未来に向けて育ち始める年』と考えられます。
