サツマイモの日こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。台風が去って、昨日・今日と爽やかな日和ですね。週末に向けてまたお天気が崩れる予報なので、今日の晴れ間を有効に使いたいですね! ところで今日は『サツマイモの日』ってご存知ですか?僕も知らなかったんですけど、ちょっと面白そうなので今日はそのことについて書いて見たいと思います。 そもそも10月13日を『サツマイモの日』と定めたのは、1987年(昭和62年)に埼玉県川越市の「川越いも友の会」という団体だそうです。サツマイモと聞くと鹿児島県を連想しますが、「何故埼玉の川越が?」と思ってしまいます。これについては、サツマイモが全国に普及していく過程を説明する必要があ里ます。 サツマイモは南米が原産で、スペイン人やポルトガル人によって東南アジアに持ち込まれ、中国に伝わって1600年ごろ琉球(りゅうきゅう)に伝わったそうです。痩せた土壌でも育つサツマイモに目をつけた、薩摩藩(現在の鹿児島県)の前田利右衛門(まえだりえもん)という人物が薩摩に持ち帰って栽培を始めました。 サツマイモは元々『甘薯』(かんしょ)や『唐芋』(からいも)と呼ばれていましたが、薩摩に伝わった時に『薩摩芋』と呼ばれるようになったそうです。 サツマイモのが全国に広がるきっかけは、1732年の享保の大飢饉です。この時深刻な食糧不足で大勢の方が亡くなりましたが、サツマイモの栽培をしていた地域では餓死者が出ず、飢饉に強い食べ物ということが知れ渡り、当時の幕閣で学者だった『青木昆陽』(あおきこんよう)の目に止まり、サツマイモを普及させようと江戸に取り寄せ、全国に普及させて行きました。江戸近くの産地としては、川越藩(埼玉県川越市)とその周辺が一大産地となり、品質も良く、江戸まで新河岸川(しんがしかわ)で繋がっていたため運送も容易で、幕府への献上品にもなっていました。 ということでここで話を元に戻すと、だから川越市の団体が『サツマイモの日』を定めたんですね。 何故10月13日かというと、まず10月がサツマイモの旬であること、もう一つは『栗よりうまい十三里』というサツマイモの美味しさを褒める言葉があるのですが、これが由来になっているそうです。 川越のサツマイモが美味しかったことから『十三里』という異名がついていたそうですが、それは川越から江戸までの距離が十三里(約52km)だったから。また、「栗よりうまい」は「栗(九里)より(四里)うまい」で、「9+4=13」というダジャレだそうです。 シャレでいうと、江戸時代、京都の焼き芋屋さんが『八里半』という看板を掲げて販売していたそうです。何故『八里半』かというと、焼き芋の味が栗に似ていたことから、栗(九里)にはちょっと及ばないから八里半ということだそうです。洒落てますね。 サツマイモに関する雑学をもう一つ。サツマイモを食べた時に気になるのは、オナラが出やすくなってしまうことですよねその原因は、サツマイモに含まれるデンプン。デンプンは胃腸で消化されにくく留まりやすいので、発酵してガスを発生させやすいため、それがオナラとして体外に排出されるんです。これの対処法は、『皮と一緒に食べる』こと。皮には、『ヤラピン』という消化酵素が含まれていて、デンプンの分解を助けてくれるそうです。 最後に、サツマイモに含まれる栄養素とその効果を簡単にまとめました。サツマイモだけではないですが、旬のものはその時期に栄養価が高く、不足しがちなものを補ってくれることが多いので、意識して積極的に摂った方が良いですよ。 ビタミンC :肌のシミ対策や炎症に効果的・抗酸化作用食物繊維 :腸内環境を整える・老廃物を排出することで肌の調子を整えてくれるカリウム :余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、むくみ対策に有効的レジスタントスターチ:低GI食品なので、血糖値の上昇が緩やかになるビタミンE :抗酸化作用
こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。台風が去って、昨日・今日と爽やかな日和ですね。週末に向けてまたお天気が崩れる予報なので、今日の晴れ間を有効に使いたいですね! ところで今日は『サツマイモの日』ってご存知ですか?僕も知らなかったんですけど、ちょっと面白そうなので今日はそのことについて書いて見たいと思います。 そもそも10月13日を『サツマイモの日』と定めたのは、1987年(昭和62年)に埼玉県川越市の「川越いも友の会」という団体だそうです。サツマイモと聞くと鹿児島県を連想しますが、「何故埼玉の川越が?」と思ってしまいます。これについては、サツマイモが全国に普及していく過程を説明する必要があ里ます。 サツマイモは南米が原産で、スペイン人やポルトガル人によって東南アジアに持ち込まれ、中国に伝わって1600年ごろ琉球(りゅうきゅう)に伝わったそうです。痩せた土壌でも育つサツマイモに目をつけた、薩摩藩(現在の鹿児島県)の前田利右衛門(まえだりえもん)という人物が薩摩に持ち帰って栽培を始めました。 サツマイモは元々『甘薯』(かんしょ)や『唐芋』(からいも)と呼ばれていましたが、薩摩に伝わった時に『薩摩芋』と呼ばれるようになったそうです。 サツマイモのが全国に広がるきっかけは、1732年の享保の大飢饉です。この時深刻な食糧不足で大勢の方が亡くなりましたが、サツマイモの栽培をしていた地域では餓死者が出ず、飢饉に強い食べ物ということが知れ渡り、当時の幕閣で学者だった『青木昆陽』(あおきこんよう)の目に止まり、サツマイモを普及させようと江戸に取り寄せ、全国に普及させて行きました。江戸近くの産地としては、川越藩(埼玉県川越市)とその周辺が一大産地となり、品質も良く、江戸まで新河岸川(しんがしかわ)で繋がっていたため運送も容易で、幕府への献上品にもなっていました。 ということでここで話を元に戻すと、だから川越市の団体が『サツマイモの日』を定めたんですね。 何故10月13日かというと、まず10月がサツマイモの旬であること、もう一つは『栗よりうまい十三里』というサツマイモの美味しさを褒める言葉があるのですが、これが由来になっているそうです。 川越のサツマイモが美味しかったことから『十三里』という異名がついていたそうですが、それは川越から江戸までの距離が十三里(約52km)だったから。また、「栗よりうまい」は「栗(九里)より(四里)うまい」で、「9+4=13」というダジャレだそうです。 シャレでいうと、江戸時代、京都の焼き芋屋さんが『八里半』という看板を掲げて販売していたそうです。何故『八里半』かというと、焼き芋の味が栗に似ていたことから、栗(九里)にはちょっと及ばないから八里半ということだそうです。洒落てますね。 サツマイモに関する雑学をもう一つ。サツマイモを食べた時に気になるのは、オナラが出やすくなってしまうことですよねその原因は、サツマイモに含まれるデンプン。デンプンは胃腸で消化されにくく留まりやすいので、発酵してガスを発生させやすいため、それがオナラとして体外に排出されるんです。これの対処法は、『皮と一緒に食べる』こと。皮には、『ヤラピン』という消化酵素が含まれていて、デンプンの分解を助けてくれるそうです。 最後に、サツマイモに含まれる栄養素とその効果を簡単にまとめました。サツマイモだけではないですが、旬のものはその時期に栄養価が高く、不足しがちなものを補ってくれることが多いので、意識して積極的に摂った方が良いですよ。 ビタミンC :肌のシミ対策や炎症に効果的・抗酸化作用食物繊維 :腸内環境を整える・老廃物を排出することで肌の調子を整えてくれるカリウム :余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、むくみ対策に有効的レジスタントスターチ:低GI食品なので、血糖値の上昇が緩やかになるビタミンE :抗酸化作用